中古物件では経年劣化に関して、設備についつい注目してしまいがちですが、意外にも、床が抱えているダメージは大きいということをご存じでしょうか?暮らしている以上必ず床の上を歩くことになりますし、家具なども床の上に設置されているわけですので、劣化しないわけがありません。また、雰囲気を変える効果にも期待ができます。
今回は、そんな中古物件でも雰囲気をガラリと変えることができる床の張り替えについてご紹介します。
床の張り替え効果
床を張り替えることによる効果としては、 以下のものが挙げられます。
本来の状態へと戻すことができる
張り替えの目的ともいえる効果は、新築のときと同じように、見た目や床そのもののコンディションを本来の状態へと戻るという効果があります。劣化した状態から元通りになりますので、ただそれだけでも、生活する上では大きな変化ということになるでしょう。
これまでとは違う素材に変更することによる変化
張り替えの際に、これまでとは異なる素材へと変更することも可能です。たとえば通常のフローリングから無垢材のフローリングへと変更した場合、天然の木の温もりや肌触りといった部分がこれまでとは異なる部分となります。
これまでにない床の状態となりますので、雰囲気も新しく楽しむことができるでしょう。張り替えのたびに、その変化を楽しむということも可能です。
見た目の向上
中古の状態では、表面の光沢や色味などが劣化しているため、輝きが失われているような状態となります。しかし、張り替えることによって見た目は一新され、新品の床の美しさを取り戻せるのです。床としての機能の大半は普段見た目に集中していますので、やはり見た目の向上というのは最大の効果となります。
床材の種類
張り替えの際に候補となる床材の種類として、代表的なものとしては以下のものが挙げられます。
無垢材フローリング
無垢材フローリングは、天然の木材のよさを生かしたタイプのフローリングです。肌触りがとてもよく、温もりを感じられるというのが最大のメリットです。
その他にも、木の特性である湿度を調整するという機能によって、室内の快適性にも影響しますし、傷が付きやすいものの表面を削るだけで元通りにできるメンテナンスのしやすさも特徴といえます。経年で劣化するというよりも、味が出るというのもプラスとなるでしょう。
複合フローリング
複合フローリングとは、一般的なフローリングのことです。無垢材に比べると天然の木材という感じは薄れますが、その分収縮するなどといった天然木のデメリットとなる要素がないので安定感には優れています。
また、加工されている床材となりますので、デザインや色などいくつもの種類が存在しています。防音などの特殊な効果をプラスした素材も存在しているのです。
畳
フローリングは洋室用の床材ですが、和室用の床材といえば、畳です。基本的にサイズが決まっていますので、部屋のサイズに合わせて組み合わせて配置することになります。い草の香りや色合いは独特なものとなりますので、畳でしか味わうことのできない雰囲気を醸し出すことが可能です。
フローリングの張り替え
フローリングの張り替えをする場合ですが、業者に依頼するというのが一般的であるものの、DIYでも可能です。その場合には、以下の手順で行うことになるでしょう。
張り替えの流れ
まずは現在の床材を取り除くことから始まります。ドライバーなどを使って、一枚ずつめくっていくことになりますが、このときホコリ等が舞い上がる可能性が高いのでマスクや手袋などの装着は必須です。
全面剥がし終えたら、新しい床材を貼る前に、掃除を行います。掃除をしながらサイズを測ると効率的です。掃除が完了したら断熱材を全体的に取り付け、その上にベニア板を貼り付けましょう。あとは、新しいフローリングを測ったサイズのとおりに敷き詰めていくだけで完了です。
ご自身での張り替えに自信がない場合や、時間を作ることができないということであれば、業者に依頼することで、プロの技術での最高の仕上がりにしてもらうことが可能です。
実際の現場を調査してもらい、新しく張り替える床材を決定したら見積もりが出てきますので、その金額で発注をすれば、あとはスケジュール通りに施工をしてくれます。依頼後は、ただ待っているだけでいいというのが非常に楽でしょう。また、プロの施工ですので、仕上がりに関しては折り紙つきというのも安心です。
畳の張り替え
畳の張り替えですが、畳そのものを張り替えるというケースと、新しい畳に張り替えるケースの2種類が存在します。
畳そのものを張り替える場合、現在使用している畳を取り外したら、その畳に対して職人が新しい畳へと付け替えを行います。そして新しくなった畳を元通りにすることになります。一方、新しい畳に張り替えるケースでは、現在の畳を取り外すところまではまったく同じですが、その取り外した畳は廃棄し、新しい畳を取り付けるという流れになります。
事前に準備した新品の畳ですので、取り外してすぐに取り付けられるため作業時間が短く済みますが、費用に関しては高くなってしまいます。
畳の張り替えに関しても、ご自身の手で行うことは可能です。しかしシワになりやすく、失敗しやすいというリスクもあります。そのリスクを覚悟した上で行うのであればいいものの、失敗はしたくないということであれば、プロに依頼するというのが確実です。熟練の職人の手による完璧な張り替えとなりますので、仕上がりを重視するという方は、業者に依頼しましょう。
まとめ
洋室と和室がありますので、床の張り替えに関しても、フローリングと畳の2種類が存在します。場合によっては和室がないというケースもあるかと思いますが、張り替え時に洋室を和室に変更するということも可能ですので、雰囲気変更のためにはいいかもしれません。いずれにしても、床の張り替えは素人では難しい作業になりますので、プロに依頼して行うといいでしょう。
「ナガツユアートテック」では、団地を専門として、床の張り替えに関してもしっかりと対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。