団地に住んでいて、浴室がなんだか狭く感じるという方は多いでしょう。給湯器を取り替えたいけど団地でも取り替えられるのかわからない、とお困りの方も多いのではないでしょうか。団地のリノベーションの中で難しいといわれる給湯器・浴室のリノベーションですが、条件を満たせば可能です。
この記事では、団地の給湯器・バランス釜を取り替える際の注意点や費用をご紹介します。
団地の浴室や給湯器のリノベーションが難しい5つの理由
団地のリノベーションの中でもハードルが高いといわれるお風呂のリフォームですが、何が原因となっているのでしょうか。詳しく解説していきます。
リノベーションには管理組合の許可が必須
団地をリフォームする際には、事前に管理組合の許可を取る必要があります。規約を無視して勝手に工事を進めると大きなトラブルになる可能性もあります。とくに、共有部のリノベーションはNGの場合が多く、排水管の接続ができないなどが原因で、理想の浴室にリノベーションできないことがあります。
ユニットバスとサイズが合わない
団地の浴槽は、一般家庭のユニットバスと比べてサイズが小さい場合が多く、既存のユニットバスに変更しにくいというデメリットがあります。浴槽をユニットバスにリノベーションするためには、オーダーメイドで団地の浴槽に合わせて設置する必要があり、費用が高額になります。
団地特有の壁の構造
団地の場合は、構造壁というコンクリートによる躯体で構成されています。この壁の構造が、リノベーションを困難にしてしまうため、浴室を広くしようとすると広さを変更することなく工夫する必要があります。
窓が使えなくなる恐れ
団地の浴室の窓は、手前に開くセキュリティに優れた「内倒し窓」と呼ばれるタイプが取り付けられています。しかし、ユニットバスを設置してしまうと、内倒し窓よりもユニットバスの枠が内側に設置されて窓の開け閉めができなくなってしまう可能性があります。
新しい給湯器に変更する必要がある
団地のお風呂の多くには、バランス釜と呼ばれる給湯器が設置されています。バランス釜とは、追い焚き機能がある装置で浴槽の真横に設置されています。浴槽のリノベーションをする場合には、ユニットバス用の新しい給湯器を設置する必要があり、別途費用がかかります。
古く見える団地の浴室をリノベーションしたい場合は
浴槽のリノベーションは費用がかかるけど、なるべく費用を安くして大きな浴槽に交換したいと考える方は、ユニットバスへの変更ではなく部分リフォームを検討してみましょう。とくにバランス釜から給湯器に交換する場合、給湯器が浴室の外部に設置され、より大きな浴槽に取り替えることができます。
バランス釜から給湯器に取り替えるメリット
バランス釜から給湯器に取り替えると、浴槽の長さが20cm程度長くなり、高さが8cm程度低くなるので、ゆったり広々と利用することができます。また、湯船の温度をリモコンで調節できる自動たし湯機能など、便利な機能が搭載されることがメリットです。
ホールインワン給湯器に取り替える
給湯器といっても、さまざまな種類がありますが、団地におけるバランス釜から給湯器への交換には「ホールインワン給湯器」への交換が向いています。ホールインワン給湯器とは、バランス釜用に開けられた壁の開口部に給湯器を設置する埋め込み式のタイプで、壁の中にすっぽりと収まるのでその分広々としたスペースができます。
バランス釜からホールインワン給湯器に替える費用は?
バランス釜の交換自体の費用の相場は約10〜20万円で、工事は1日で完了します。ホールインワン給湯器への取り替えの場合はリモコン・廃棄処分の費用・本体価格がプラスされるため、20〜30万程度が相場になります。
費用を抑えたい場合は複数の業者に見積もりを依頼し、理想のプランの提示や安く取り替えてくれる業者を比較してなるべく安いところに依頼しましょう。
団地で給湯器のリノベーションをする際の注意点
団地には、電気・ガスの容量が小さいという特徴があり、容量の大きな電気・ガスの使用はできない場合があります。ホールインワン給湯器は通常、交流100vの電源が必要です。団地によっては規格に合わず、施工できない場合もあるため、あらかじめお住まいの団地の電気・ガスの容量を把握しておきましょう。
まとめ
団地の浴室のリノベーションは、壁や窓の構造や費用が高額になりがちであるという原因からハードルが高いです。一番手軽に浴槽を新しく広々としたものに交換するには、バランス釜からホールインワンタイプの給湯器に取り替えることがおすすめです。
「団地リノベ屋(ナガツユアートテック)」では、団地リノベーション専門のプロがお客様の理想を叶えるリノベーションプランの提案・施工を行っています。団地の浴室リフォームの豊富な知識に基づき、浴室のリノベーションを実現させます。給湯器を取り替えたいとお考えの方も、まずはぜひ一度ご相談くださいませ。