これからマイホームを購入したと考えている中で、できるだけコストを抑えながらも居心地の良い住環境を手に入れたいと思う方も多いのではないでしょうか。しかし、マイホームを手にする方法は新築や中古をはじめとして、団地をリノベーションするなど、多くの選択肢があるため悩んでしまうかもしれません。できれば限られた予算の中で、マイホームを手に入れられるのでしょうか。
そこで今回の記事では、注目されている「団地＋リノベーション」にスポットをあて、費用相場について解説します。さらに、団地のリノベーションの魅力についても合わせて紹介します。
団地を全面リノベーションするメリットとは
中古マンションや中古住宅と異なり、団地をリノベーションするメリットは何があるのでしょうか。ここでは、団地をリノベーションするメリットを説明します。
費用が圧倒的に安い
団地は他の住居タイプとは違い、築年数が40年近くのものが多いため、物件の購入費用が安いのが特徴です。中古のマンションの場合は、物件費用は2,000万半ばからで、リフォーム費用は600～1,000万円前後かかります。団地では、物件費用が1,000万半ばからになり、同じようにリフォーム費用がかかっても、圧倒的に安いのが魅力です。
内装をすべて自由に変えられる
室内はすべて解体して、内装をすべて自由に変えられるため、自分好みの素敵な暮らしができます。間取りやデザインも刷新できるため、前の入居者の気配を感じることもありません。全面をリノベーションすることで、古臭さもなくなり、新築と同じように作り直すことができるのです。また、団地は広い敷地や緑豊かな環境に建設されており、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。
団地を全面リノベーションする前の注意点
団地をリノベーションする前に、いくつか注意しておきたい点があります。マイホームを検討する時の参考にしてみてください。
立地環境をチェック
団地は、地価の安い場所に建てられていることが多いでしょう。そのため、駅から遠く、通勤通学の時間がかかってしまうなど、利便性の悪い立地にあるのです。もしも物件を探すのであれば、費用が安いからで決めるのではなく、通勤時間などがどれくらいかかるのかを総合的に判断しましょう。
耐震に問題が無いか
建物が古いため、新しい耐震基準の適用を受けていません。しかし、団地は、在来工法のいわゆる「壁式構造」で建てられており、コンクリートの壁で建物を支えているため、耐震性能は高いといわれています。そのため、地震が起きた時に大丈夫なのか心配な方は、耐震性能について業者にきちんと確認しましょう。
間取りを変更するのに制限がないか
団地は壁式構造になるため、コンクリートの壁は撤去が難しく、希望する間取りにリノベーションできないかもしれません。そのため、物件候補があれば、間取りを変更するのに制限がないか、確認する必要があるのです。
団地の全面リノベーションの費用相場
団地のリノベーションでは、施工する範囲や工事内容によって費用が大きく変わります。ここでは2つタイプで費用の相場を紹介しましょう。
スケルトンリフォームの費用
全面的なリノベーションをする際に、壁などを取り払い、スケルトンリフォームをするなら、600万円以上（3DK の場合）かかる可能性があります。費用は高めになりますが、その分、間取りや設備までゼロから設計して、自分好みの空間をつくることができるのです。
スケルトンリフォームが難しい場合
予算的にスケルトンリフォームができない場合は、表面を工事する表層リノベーションを行います。費用は安くなりますが、表層リノベーションの場合は、床下の配管などは劣化しているため、使い続けるのに注意が必要です。
全面リノベーションにかかる費用を抑えるには？
限られた予算の中でリノベーションをしたいけれど、費用が高くなるか不安に思う方もいらっしゃるでしょう。少しでも費用を抑えられるように、3つのポイントを紹介します。
優先順位を決めて計画を立てる
住みやすい環境をつくるためには、要望の優先順位を決めてから計画を立てることが重要です。これがコンセプトになり、どのような住まいをデザインしていくのか、方向性が決まります。あらかじめ予算も決めておくことで、費用が高くなることを抑えられるでしょう。これだけは譲れないものがあるならば、優先順位を決めておくことで、予算に応じて取捨選択していくこともできるのです。
使えるものは有効活用する
中古物件だからといって、すべての設備などが使えないわけではありません。あまり傷んでいない、使えそうな設備を有効活用することで、費用を抑えられるのです。比較的状態の良い建具などは、リメイクすることで、真新しい印象をもった建具へと生まれ変わることもできます。
団地の施工を専門とする業者を選ぶ
リノベーションをお任せする業者選びも、費用を抑えるために大切なポイントになります。同じような施工内容だとしても、業者によっては得意・不得意の分野があるため、見積もりの金額も異なるからです。そのため、団地の施工を専門としている業者に依頼することで、無駄を省け、追加費用などの負担を軽減できるのです。
まとめ
毎日を快適に過ごすためのマイホーム選びには、いくつもの選択肢があります。限られた予算の中で、できるだけ希望するイメージの住まいを手に入れたいと思う方も多いのではないでしょうか。今回の記事では、団地の全面リノベーションをする場合の費用について紹介しました。団地のリノベーションについて理解しながら、ぜひマイホーム候補にご検討してみてください。
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