団地リノベーションは水道管を要チェック!配管寿命から改装時の注意点まで

団地リノベーションの計画時は、水道管を確かめましょう。劣化している場合、改装が必要だからです。放っておくと水質劣化や水漏れ、破裂などのトラブルが懸念されます。

水道管のリノベーションによって、住環境改善も望めます。今回は団地の水道管が気になる方のために、改装のタイミングを紹介します。さらに配管交換で覚えておきたいこともまとめましたので、これを読めば水道管交換のタイミングや準備を知り、トラブルが起きる前に対処できるでしょう。

団地でも水道用配管の種類によって寿命が違う

団地でも水道管の寿命は種類により違います。以下に配管の種類に応じた寿命の目安をまとめました。

水道用亜鉛メッキ鋼管:15年~20年

水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管:15年~30年

ステンレス鋼管:半永久的(パッキン交換は必要)

以上のように団地内の配管をチェックし、種類に応じて寿命を確かめてください。安全を考えるなら、交換目安の期間内でなるべく早く交換するのが望ましいといえます。寿命の範囲内でも、住環境次第で早期劣化のおそれがあるからです。

水回り以外のリノベーションを相談するときも、業者には配管の傷み具合を確かめてもらいましょう。

 

団地の水回りにおける配管交換は誰の責任?

団地の水回りでは、定期的な配管交換が必要です。しかしその責任は、状況により変わります。具体的には以下の2つがポイントです。

・瑕疵担保責任があるときは売主の責任として、買主が損害賠償を請求できることがある

・専有部分の配管交換は自己負担が原則になる

それぞれの詳細を解説します。

瑕疵担保責任の有無により変わる

瑕疵担保責任とは、不動産の購入後に重大な瑕疵がわかったときに、売主へ損害賠償を求められるルールです。売主に対する瑕疵担保責任の有無で、責任の所在が変わります。

団地の水道管には、居住者による目視ができない部分もあります。そのため団地部の購入後も、配管に重大な欠陥があれば、売主への損害賠償請求が可能です。

ただし損害賠償を求めるなら、売買契約内容の確認を慎重にしてください。売主が瑕疵担保責任を負う特約や、その対象期間をチェックしましょう。契約内容次第ですが、入居時から配管の致命的損傷がわかったとき、団地部屋の購入者は補償してもらえるケースがあります。

専有部分は自己負担が原則になる

団地における水道管交換は、専有部分の場合は自己負担が基本です。たとえば給湯管は専有部分にあります。給水管は専有と共有の両方の部分で通っています。

共有部分は団地の長期修繕計画にしたがって修復や交換を受けます。ただし専有部分にダメージが見つかれば、入居者の自己負担で交換しなければなりません。

同じ配管でも、交換を要する場所によって交換に関わる費用をだれが負担するのかが異なります。交換が必要になったときに気をつけてください。

 

団地リノベーションにおける水道管の交換方法

水回りをリノベーションするときは、水道管の交換方法を知っておきましょう。業者が施工を手がけますが、工事日程や代金、規模の想定は居住者にとっても重要だからです。専有部分と共有部分にわけて解説します。

専有部分

専有部分の配管構造は床スラブ貫通配管タイプと、床スラブ上配管にわかれます。このうち前者は交換が難しいので注意です。

床スラブ貫通配管タイプは、共有部分に配管が通っています。そのため居住者や業者の勝手では換えられません。以上から交換をせずに高圧洗浄で汚れを落とすだけというケースもあります。

一方で床スラブ上配管は共用部分に関わらないため、自由に交換できます。ただし床下に備わっているために、床はがしが必要です。それでも団地リノベーションでは床スラブ上配管の水道なら、業者と気兼ねなく相談できるでしょう。

共有部分

共用部分では配管が通った部分をパイプスペースと呼びます。この部分の配管を交換したり、新規の配管ルートを作ったりするのが通例です。共用部分の水道管が気になる場合は、団地の管理会社に相談するとよいでしょう。

 

団地リフォームでは水道の配管工事はできないがリノベーションではできる

団地部屋の水回りは、リフォームでは対応できない場合があります。しかしリノベーションでは対応してもらえるでしょう。

リフォームの場合、キッチンや蛇口、トイレなど入居者の目に見える部分しか直してくれないので注意です。配管工事は壁や床をはがす形になるため、リフォーム業者の手に負えないケースがあります。

以上から配管工事はリノベーション業者への相談が賢明です。自分の水回りでは水道管の交換まで必要かを考えてください。そこから、リフォームかリノベーションのどちらの業者にするかを決めましょう。

 

まとめ

団地リノベーションを思い立ったら、水道管を確かめてください。劣化が見つかれば、すぐに改装が必要です。気づかないままリノベーションを済ませると、配管工事の依頼で二度手間になります。

また水道管交換を受ける場合、専有部分は自己負担になる点に注意です。共用部分に交換対象の管が関わっていると、管理会社への相談も要します。このように水道管を新しくするなら、入念な状況チェックのうえ、交換計画を決めましょう。

「団地リノベ屋(ナガツユアートテック)」では、水回りのリノベーションも取扱中です。専有部分の水道管交換や排水管のセットなど、さまざまなオーダーに対応いたします。水回りで気になることがあれば、ぜひご相談ください。

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