中古物件における和室のふすま問題と解決するための方法とは?

中古物件の場合、築年数によって異なる場合はありますが、基本的に和室が存在しています。和室を好む方であればそのまま利用すればいいものの、フローリングへ変更し洋室として利用したいという方が多い傾向にあるのも事実です。

その際に扱いに困ってしまうのが、ふすまではないでしょうか。そこで今回はふすまの問題と解決するための方法についてご紹介します。

 

ふすまとは

ふすまというのは、引き戸の一種です。和室で部屋を仕切る際に、2枚の引き戸を使用するかと思いますが、それがふすまとなります。似たような仕切りに『障子』という、格子状の木枠に対して和紙を貼り付けたものがありますが、ふすまの起源が、障子とされています。

その当時は、ふすまではなく、『襖障子(ふすましょうじ)』と呼ばれていましたが、時代が進むにつれて障子と襖は別のものという扱いとなっていき、ふすまという仕切り戸の種類として確立します。

障子との違いとしては、全面的に襖紙が貼られており、そこに取っ手部分が取り付けられているというシンプルなものです。しかし現代では洋室が一般的になってきており、間取りの中に洋室と和室がそれぞれ存在するということが当たり前となっています。

ふすまによって洋室と和室が仕切られることになりますが、その場合には『戸襖(とぶすま)』という名称になります。戸襖の場合、洋室側と和室側とでふすまに貼られるものが異なります。和室側は通常の襖紙ですが、洋室側は木材あるいはクロスを貼ることで、部屋の雰囲気を統一できるようになっているのです。現代のほとんどの家屋では、この戸襖が使用されているといっても過言ではありません。

ふすまの必要性

そもそもふすまは必要なのかということですが、当然意味があって存在しているものです。ふすまの役割は部屋を仕切ることですが、万が一ふすまがなかった場合、部屋が一切仕切られないということになるでしょう。

たとえば夏は冷房、冬は暖房を使用されるかと思いますが、その際に部屋に仕切りがあることで、すぐに室温が理想の温度になり、少ない電気代でその状態を維持することが可能です。

しかし、部屋を仕切るふすまがなかった場合には、すべての部屋に行き渡るまでに時間がかかってしまいますので、室温が理想の状態になるまでに、電気代が非常にかかってしまうことになるでしょう。

洋室の場合の部屋の仕切りはドアが担っていますが、和室の場合にはふすまということになります。和室が一部屋でもある場合にはふすまも欠かせませんが、すべての部屋が洋室になるとすれば、ふすまの必要性はなくなります。

現在ふすまがあるという家は必ず和室もあるはずです。障子に変更することも可能ですが、メンテナンスの手間を考えると圧倒的にふすまのほうが楽です。また障子ですと向こう側がうっすら透けて見えるというデメリットがありますので、和室の仕切りはふすまである必要があります。

建具への入れ替え

元々和室だった部屋を、リノベーションによって洋室へと変更するというケースはよくあります。その際に仕切りをどうするのかですが、ふすまの代わりにドアへ変更するとなると、観音開きタイプになってしまうでしょう。

ふすまの場合には引き戸ですので、左右に引くだけでよかったのですが、ドアの場合には、奥あるいは手前に扉を開かなければなりませんので、その分のスペースの確保が必須となってしまいます。これまで家具を置くことができていたスペースがドアの導線になってしまうとなると、室内のレイアウトに大きな影響を与えてしまいます。その場合、ふすまから建具への入れ替えが効果的です。

ふすまのままですと和のテイストが残ってしまいますし、ドアへと変更するとレイアウトが難しくなってしまいます。そこで建具へ変更することで、引き戸と同じ可動を維持したまま、洋室に合ったテイストの見た目にすることができますので、双方のいいとこ取りができるようになるのです。

引き戸の可動をそのまま活かすことになるため、ふすまを外して建具をふすま用の溝に取り付けるだけというように、入れ替え作業も非常に簡単です。中古物件のリノベーションであっても、ふすまをそのまま使用せずにすることになりますので、多くの方が建具へと変更をしていることでしょう。

入れ替え時の注意点

最後に、入れ替えを行う際の注意点について、いくつかご紹介します。

サイズ

建具へと入れ替えを行う際の注意点として、まずはサイズに気をつけなければなりません。縦幅に関してもそうですが、とくに横幅と厚みには要注意です。その横幅に対して建具の横幅が大きいと、戸を引いたときに開く部分の幅が狭まってしまうことになります。ふすまのときよりも狭くなってしまうと利便性が悪くなってしまうため、同じサイズにするようにしましょう。

厚みに関しては、厚すぎると溝にはまらず取り付けられませんし、薄い場合には安定性に欠けます。入れ替える目的は雰囲気を部屋と合わせるというものですので、サイズはまったく同じであることが理想的です。

枠をそのまま流用するか?

引き戸の建具へと入れ替える場合に、枠をそのまま流用するかどうかでも、工事規模が異なります。流用する場合には戸だけを交換することになるので非常に簡単ですが、枠も交換となると、大がかりな工事となりますので、業者への依頼が必須となります。よほどの知識と経験がない限り、DIYでは対応ができない内容となるので注意しましょう。

まとめ

和室から洋室への変更を希望される場合には、当然ふすまのままではアンバランスとなってしまうため、建具への変更が必要となるでしょう。

「ナガツユアートテック」では、そのような些細な困りごとに関してもしっかりと対応いたします。もしお困りでしたらまずはお気軽にご相談ください。団地リノベーションのプロが、しっかりとサポートいたします。

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