団地でリノベーションをおこなう際には「換気」に注意!詳しく解説

団地に住む際に、リノベーションを検討される方もいらっしゃるでしょう。その際につい見落としてしまいがちなのが「換気」です。普段意識することはないかもしれませんが、住まいにとって換気はとても重要であることをご存知でしょうか?

そこで今回は、団地でリノベーションをおこなう際の換気に関する注意点や、換気の効果や重要性についてご紹介します。

団地における換気の重要性

換気に関して深く考えたことがないという方は多いかもしれませんが、近年では換気の重要性が注目を集めています。ウイルス感染防止策としてだけでなく、さまざまな観点から換気は重要であると認識されています。具体的なポイントとしては以下のとおりです。

除湿効果

まずは、除湿効果が挙げられます。普段の生活の中で室内の湿度が高くなってしまうこともあるでしょう。そのままにしてしまうと湿度の高い環境になり、快適性が損なわれてしまいます。家具や床、壁などの劣化にも繋がりますし、カビの発生原因にもなるのです。換気をすることで簡単に室内の湿度を外へ逃がすことが出来ますので、たしかな除湿効果に期待ができます。

結露防止

戸建てだけでなく、とくにマンションに該当するのが結露です。気密性が高い構造のため、室温を一定に保ちやすいという性質がある反面、外との温度差が発生しやすく結露に繋がりやすいのです。結露はカビを引き起こしてしまいますので、健康に対する被害が考えられるでしょう。換気をすることで、定期的に室温と外の温度差が埋まり、結露が発生しにくい状態にすることが可能となります。

リフレッシュ効果

密閉された空間ではどうしても空気が淀んでしまいます。酸素濃度に関しても薄まってしまうのではないでしょうか。換気をすることで室内の空気を排出し、同時に外の新鮮な空気を取り込むことが可能です。心身ともに気軽にリフレッシュするのに効果的です。

 

団地リノベーションで押さえたい「計画換気」という考え方

建築基準法により、24時間の換気が必要になっています。それを実現させるための考え方として、「計画換気」というものをご存知でしょうか。具体的な内容としては、以下の3つの要素となります。

24時間の常時換気

思いつきでの換気では、効率的とは言えません。ついうっかり換気を忘れてしまった場合には、淀んだ空気が滞留してしまいます。ウイルス感染防止策の観点でも、24時間の常時換気はとても理想的です。換気忘れがないというだけでも精神的な負担がとても少なくなるのではないでしょうか。建物全体の構造による取り組みが欠かせません。

少風量での換気

夏や冬の時期ですと、換気によって室内の温度が外気に近づいてしまう点が懸念されます。たとえば夏の暑い時期に、せっかくエアコンで快適な室温になっている室内が、換気をしたことで温度が上昇し、無駄な電気代が発生してしまうというのはよくあるお悩みではないでしょうか。

その問題をクリアしながら換気を実現するのが少風量での換気です。少量の換気を継続することで、冷暖房の働きを損なうことなく換気としての効果を発揮させることが可能となるのです。

明確な換気経路の確保

室内の間取りなどの構造によっても、空気が滞留しやすくなります。換気のできる構造であったとしても、滞留しやすいとなると効率が低下してしまうでしょう。「給気」と「排気」を設置することによって、気密性の高い建物であっても明確な換気経路を確保することに繋がります。

 

団地の換気に起因するよくある問題

換気が十分にできていなかった場合に、よくある問題として以下のようなことがあげられます。

カビや結露の発生

室内が多湿状態になることで、真っ先に発生するのがカビです。湿度が高いとは、空気中に含まれる水分が多いことになりますので、それを好むカビが発生してしまいます。見た目も良くありませんし、体調にも影響を及ぼす恐れがありますのでまさに百害あって一利なしの存在です。

におい

換気ができていない状態ですと室内の空気が滞留しますので、においに関してもずっととどまってしまうことになります。料理などのにおいが、洋服や荷物などに染み付いてしまうとそう簡単には取れません。また、近年では洗濯物を部屋干しする方も増えています。生乾きのにおいが染み付いてしまうのも換気ができていないことに起因しています。

さまざまな健康被害

室内で人が過ごしているときに換気ができていないと、空気中の酸素濃度は低くなり、二酸化炭素濃度が上昇します。その結果何が起きるかというと、睡眠の質が低下するのです。起きている状態でも酸欠による頭痛などの症状が出る恐れもありますし、睡眠の質が低下することは全体のパフォーマンスにまで影響してしまいます。

 

団地のリノベーション時に導入したい換気システム

団地のリノベーションをする際は換気システムの見直しも検討したほうがいいでしょう。まずはどのような種類があるのかですが、以下の3つが代表的な換気システムの種類となります。

第一種換気

換気における、給気と排気を機械が強制的に行なうというのが特徴的な換気システムです。高気密住宅においては、強制的に換気をする必要がありますので、近年では導入する住宅が増加傾向にあります。エネルギー効率がよくそれでいて静かで、確実に換気をするという点がメリットとしてあげられます。

第二種換気

主に病院で採用されているタイプの換気システムです。給気に関しては機械が行います。一方、排気は自然に行われるというのが特徴です。消費電力が少ないことと、室内にホコリなどが侵入しにくいという点がメリットとなります。

第三種換気

第二種換気とは反対に、給気は自然に行われますが排気は機械によって行われるというタイプです。電気代が安くコストを抑えられるので、最も多く採用されている換気システムです。

 

まとめ

換気が不十分だと住まいとしても快適ではなくなってしまいます。事前に考慮しておくことで問題は回避できますので、今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。「団地リノベ屋(ナガツユアートテック)」は、団地のリノベーションを専門的に行っております。団地でのリノベーションで換気についてもきちんと考えたいという方は、まずはお気軽にご相談ください。

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