団地の防音対策 実際にこんな風にやってみた

団地に住んでいてリノベーションやリフォームしたいなと思うようになったきっかけが、音の問題ということもあるかもしれません。

基本的に団地は集合住宅なので、完全な対策、問題をなくせるというのは工事をしても困難なときもあると思います。

私自身もかつてURの賃貸に住んでいたことがあります。

4階のお部屋でしたが、5階の方が夜にトイレに行かれる音や、トイレをお使いになる音がはっきり識別できるときもありました。

(男性が立って用をたされるとき)

私の場合は自然な生活音のレベルでしたので、あまり気になりませんでした。

音が気になるので実際やってみた、あるいはお客さまでされていた実例のいくつかをご紹介します。

 

①そもそも5階に引っ越す。あるいは5階を買う

以前のお客様でこんな方もおられました。

賃貸の確か3階に住んでおられたのですが、最近引っ越してこられた4階の方の騒音がめちゃくちゃうるさかったそうです。(子供あり、確か外国人)

その団地そのもの、団地の環境はすごく気に入っておられたので、分譲のエリアで売りに出ていた5階のお部屋をご購入なさって引っ越されました。

ついでに、たまたま真下の4階のお部屋も売りに出ていたので4階も購入なさっておられました。

自分はあくまで5階に住み、4階は騒音の緩衝エリアのようなもので、そのまま空き家にしておくそうです。

なかなかできないことですが、音に悩まされてうんざりするなら、環境をお金で買うという選択肢もいいなぁと思いました。

5階のお部屋の購入は敬遠されがちですが、そもそも上の階がないので、一番多い上の階からの騒音というものが存在しません。

団地って意外と隣の部屋からの音はコンクリートが厚いので気にならない気がします。

音が気になるなという方は団地の5階という選択肢もありです。

②窓を変える

外部からの音がうるさいというケースもあります。

幹線道路の車の音、鉄道の音、あるところでは自衛隊のヘリの音というところもありました。

サッシが古い場合、気密が悪いのと、そもそも薄いガラス一枚なので外からの音がより入ってきます。

団地の管理組合さんが主導して大規模修繕の機会に全戸一斉にサッシ交換を行っている団地も多くなりましたが、千葉でも一部の団地は予算の都合上工事が実施できないので、個人でやることになっているところもあります。

予算は多少かかりますがサッシを交換するとだいぶ静かです。

また、特に外部からの音が気になられる場合、ソノガラスという遮音性の高いガラスも商品としてあります。

③室内側でできる対策

工事させていただくことになったお客様から、これまで友達(男)が泊まりに来た時にトイレを使う音が気になるので今回の工事で対策したい。とご相談をいただきました。

団地でよくあるレイアウトでトイレが北側に設置されているのですが、寝室に使っておられたのがその隣の北側のお部屋。

トイレとはうすい壁一枚なので、音もダイレクトです。

上階からのトイレの水を流す音もけっこう気になるということでしたので、トイレと居室の壁を作りなおし遮音することにしました。

今回はダイケンの遮音シートを間仕切壁全面に施工しました。

外壁面は断熱のためスタイロフォームをいれたのですが、ついでに間仕切壁の中にもキチキチにスタイロフォームをいれました。

(仮設の便器の左側の壁)

またトイレの縦配管にも遮音シートをまいてみました。

できる対策としてはこんなものかなーと思います。

効果が十分出てくれることを期待しています。

最近お引き渡しが済んだばかりの物件なので、しばらくしたらどれくらい効果があったかお聞きしてみたいと思います。

ちなみに上のお部屋は仕上がるとこうです→https://www.danchi-renovation.jp/works/3903/

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