花見川団地でリノベーション工事を施工させていただきました。
花見川団地の分譲(6,7街区)は計画的な大規模修繕が行われており全体に管理が行き届いています。緑も豊かで住みやすい環境です。
花見川団地では今回の大規模修繕で外張り断熱の工事を行うそうです。ちょうど工事しているころに外でやっていましたがすごい工事ですね!
花見川団地でリノベーション工事の依頼をいただきましたので、今後、花見川団地を購入してリノベーションやリフォームをお考えの方の参考になればと思い工事の詳細や概要についてご紹介させていただきます。
そのままでも、住むための機能は備わっているのですが、設計され、建築されたのが40年以上前。老朽化して改修するべき点もあるし、今の生活スタイルんも合わないところがあります。
古さや良さを生かしつつ、ご予算の範囲の中でお施主様の好みや生活に寄り添ったリフォームやリノベーションをご提案させていただきたいと思います。
部分に分けて工事の概要を解説していきます。花見川団地はお手頃で管理も行き届いていますので今後購入や工事の参考になれば幸いです。
リビング、キッチン
今回はキッチン全体の入れ替えはしませんでした。
もともとついていたのがタカラスタンダードのホーロー製で古くはなっていますがキッチン自体は頑丈です。さすがホーロー!
ただ開き戸の丁番部分が壊れていて扉を開閉しようとすると扉が外れてしまいます。この症状はタカラのホーローキッチン(置き型のブロックキッチンの形状のタイプ)ではよくある症状です。
タカラの製品はキッチンにはってあるシールから履歴を調べてもらい交換用の部品を入手することができます。
ボディーはホーローでめちゃくちゃ強くて腐食もしませんが、丁番などはさびたり破損したりします。結構前の商品でも調べることができ、部品を入手できます。
(同業者の方へ・・・正直言って交換はかなりめんどくさいです。なぜかというと、通常他社のシステムキッチンの木製の扉の場合は、面材にビスで丁番や取っ手を取り付けているだけなのでインパクトでビスを抜けばそれで外れるのですが、このタイプのホーロー扉のタイプは、簡単に言うと二枚の鉄板をビスで接合して扉として組み合わせているタイプ。まず扉自身を全部分解しないと丁番も、ハンドルも交換ができません。交換される方は木製扉の10倍めんどくさいことを覚悟してください。扉も一度ばらすとゆがみ?の調整も必要です)
水栓金具(ワンホールタイプ)とガスコンロ(ガラストップ、お施主様支給品)は交換しました。
もともとプロペラ型の換気扇がついていたのでレンジフードに交換しました。換気扇が設置されていた四角い穴にレンジフードの排気が収まらないので開口より少し小さい750幅のレンジフードを設置して、ダクトスペースのためにに梁型の造作をしました。
もともとキッチンの背面に造作の食器棚がありそのためベランダからキッチンへの採光が悪く狭い感じでしたので、それはすべて撤去することとしました。
造作家具を解体してみたところ、そこだけ本当に古い天井が出てきて、おさまりつかないのでそこだけ梁型に造作することにしました。本当はキッチンまで天井を伸ばしたかったのですが、伸ばしてしまうと吊戸棚の扉が開かなくなることが判明。扉が当たらない範囲までの造作にしました。ただ、なりゆきでこういうデザインになってしまったのですが、この部分だけクロスをはり分けてグレーにしても面白いかなぁということで梁の部分ががグレーになりました。
造作した梁型にライトレールを配線しました。キッチンで立つ位置なので使ってみて照明をアレンジしていただけたらと思います。(工事中は仮設で裸電球つけていました。個人的にはこれもすきです)
さすがにだいぶすっきりしましたね。夜でわかりずらいのですが梁型のクロスの貼り分けも思った以上に良かったです。
トイレ、脱衣所
花見川団地もほかの団地同様、団地ライフを生活しづらくしているのは何と言っても洗濯機の排水がなくお風呂に排水しなければならない点です。
洗濯機の排水は新しく作るとして、その他トイレや洗面所をどのようにレイアウトするのがお客様のライフスタイルにはまってくるのかが問題です。
脱衣所に窓開口があるので元の洗面台の設置位置では鏡の配置ができなかったので、そこに洗濯機をもってきました。
トイレのスペースも、もともと非常に狭く、設置されていたトイレもタンク別体で便器も短いタイプのものでした。元のスペースだと男の人が座った時に膝があたりそうになるんですよね。
また脱衣所からトイレに入るのにドアの敷居が高く、さらにトイレ側の床が10㎝低いので、またいでさらに床が下がる感じでそこの高低差も解消したいポイントでした。
もともとトイレの横のスペースは半分が洗濯機置き場、半分が物入という仕様でしたが物入も間口が狭くつかいにくく感じました。
今回の工事では壁を全部解体し、トイレを長手方向に伸ばしてみました。
また、洗濯パンの設置にあたって、トイレのドアが開かなくなってしまうのでドア位置も洗濯パンの設置位置に合わせて変更しました。
バリアフリーでトイレに入れるようトイレの床を上げ、ドア枠も三方枠の仕様で段差なしで納めることにしました。
トイレの中の収納ですが、窓の上に突っ張り棒で収納したり、棚を作ったりということもよいと思うのですがせっかくなので、トイレと洗面を仕切る新しい壁を厚くしてそこにペーパーが置けるようにしてみました。
可能であれば、収納スペースがあった方がいいとのことでしたので、洗面台の背面にやはり家具造作で収納を作り隣の部屋からの取り出しにしました。(花見川団地に住んでいる人以外はわかりづらい説明になってしまいました)
工事前の脱衣所スペース。丸い白いカバーの配管は大規模修繕で工事したお水の配管です。今回せっかくなので全部床下で配管しなおしました。(花見川団地はこういう要になる部分を大規模修繕で計画的に工事しているので、そういうところがおすすめです。)
まず解体させていただきまして・・・
この後とりあえず、排水、給水、給湯配管の新設です。
収納をげんばで造作します。棚は動きます。後でも棚を増やせます。洗面ボールの横の収納と、洗面ボールの背面にも収納(襖まで隠れる)トイレ側収納です
いろいろおさまっていきますとこんな感じです。
棚(収納)部分はシナランバーで造作。仕上げはせっかくシナランバーなのでオイル仕上げです。トイレも前にこれぐらいスペースがあると座るのに楽ですね。ちょっとくつろげるし。
洗面ボール、水洗金具、照明はTOOLBOXさんの商品からえらびました。値段も手ごろですし、ちょっとひねりがあって、個人的に気に入っていて最近よく使っています。
花見川団地でリノベーション工事をご検討中ならぜひご相談ください。ご予算に合わせて工事をご提案させていただきます。
最終的に仕上がってこうなりました→https://www.danchi-renovation.jp/blog/2187/
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