千葉市花見川団地でリノベしました。
今回は床が無垢材です。
団地の工事をする場合(マンションでも基本同じです)管理組合さんが決めている管理規約というものがあります。
簡単に言うと、みんなで住んでる共同住宅だからみんなで守ることに決めたルールという感じでしょうか?
その中に、リフォーム工事をする場合のきまりや仕様のようなものがあります。
たいていの場合、床材の遮音の指定があって遮音の等級が、以前の規格のLL45以上ということになっていることがほとんどです。
この遮音等級は主に足音のような重低音に関するものです。
つまり集合住宅なので、下の家に足音が響かない仕様の床材を使うように求めていると考えてください。
この基準をクリアするにはいくつかの方法があります。
一番手っ取り早いのが、マンション用の防音床材をはることです。
フローリングの裏に防振マット?ウレタンマット?みたいなのが貼って合って物理的に音が下に伝達しないようになっています。
問題点を挙げるとすると、そもそもウレタンマットみたいなやつの上に、柔らかいフローリングがのっかているようなものなので、全体的にふわふわしています。
(このふわふわが、膝にいいという人が時々いますが、私は膝が悪くないのでいいか悪いかわかりません)
それと結構材料が高いわりに見た目いまいちなのが多い気がします。(これも好みなので、気に入っていただける柄があればOKです)
この床材を使わない場合、下地を交換して遮音性能がある下地を組み、下地自体で遮音性能をとる場合があります。
乾式2重床工法などと呼ばれる工法です。万協フロアさんのYPEシリーズなどが有名です。
うちでもよく使っています。
今回はこの商材を使って、フローリングを無垢床(パイン)にしました。
団地のノスタルジックかつ、若干無機質的な雰囲気に無垢床はベストマッチです。
裸足で歩く時の気持ちよさが違います。
また、年数がたって行った時の劣化が、いわゆる一般的なフローリングとは異なります。
一般的なフローリングですと、日が当たるところの色が褪せてきたり、塗膜がボロボロになったりしていわゆるみすぼらしくなります。
この床材ですと、だんだん黒みというか赤みというか、いわゆる『育って』きていい感じに変化してきます。
むしろ10年以上たった床材の方がシャレオツ感はんぱないです。
そういう意味では初期費用は若干かかるもののむしろコスパがよいのではないかと思われます。
10年以上使うとこんな感じになってきます。(同じ床材です)
シミとか汚れとかあまり気にせず普通に使っていただけますといい感じになってきます。
長く愛着を持って使っていただけるといいなぁと思いせこうさせていただきました。